「ポートランドのめぼしいレストランに入ってまず気がつくのは、使用している食材の生き生きとした質の高さだ。こればかりはニューヨークやロサンジェルスのレストランには真似のできないことだろう」
あの村上春樹が『ラオスにいったい何があるというんですか?』という本で述べています。(元々は機内誌用に書いたエッセイでした)
「意識の高い(言い換えればそれだけ要求する水準の高い)顧客たちを惹きつけ、つなぎ止めるためには、高度なオリジナリティーと細やかな工夫がシェフたちに要求される。そしてそれらは日々意欲的に更新されていかなくてはならない」
と、おっしゃる通りでございます、春樹先生。
今や、アメリカ各地から”スターシェフ”と呼ばれる料理人が素晴らしい食材、自分らしいライフスタイルを求めてポートランドに移住していきています。
友人を介して知り合った『Departure』のシェフ、グレゴリーはこう言っていました。
「今までは完全に夜型の生活だったのが、この街に来て朝方の生活が当たり前になったよ」と。
早く起きて近くの山で走る。その後、市内各所で開催されてるファーマーズマーケットに行き、”その日の食材”を選びメニューを考える・・
彼らのこの「メニューを考える」という行為に欠かせないのが、自然に身を置くこと。そこで体を動かすこと。
どこかで聞いたこんな言葉があります。
“Creator Needs Green”
クリエーター(広い意味でシェフも)は緑を必要としている、とのこと。
緑に囲まれ汗をかき、頭をスッキリさせる・・そこから自由に発想される料理の数々!
「Old Slat Market Place」
「SweeDeeDee」
「Imperial」
「Montage」
「Tasty N Sons」
いわゆるアメリカの大味ではなく、どれも見た目も食欲そそられるものばかり。
さすが人口に対して一番レストランの多い街、ポートランド。
春樹先生、とある季節野菜のリゾットを食べてこう言ったそうです。
「人間にたとえれば、言葉は少ないが要領を得た人のようだ」
ポートランドの食もとことん満喫頂ける『Love It, Portland 2016』ツアー、おかげさまで満員御礼です!
ありがとうございます!!
参加される方、思いっきり楽しみましょう!
そして、今回は残念ながら・・という方も、来年は一緒に遊びに行きましょう(笑)
ツアーは7月ですが、またこのblogでもその旅行記をアップしていきますので、どうぞお楽しみに!