「ポートランドの人たちの基本は”コラボ”です。」
流暢な日本語でそう教えてくれたのは、レッド・ギレンさん、もう一人のポートランドのローカルスターです。
彼は、『オ州酒』という地ビールを中心としたオレゴンのお酒のブログを”日本語”で書いていて、さらには日本から来る人たちにオレゴンのお酒に関するガイドツアーをしているんです。
「ポートランドで地ビールを作ってる人たちも、たとえ同業他社であろうがなんだろうが、惜しみなく情報は交換しあって、お互いを高めることを一番意識してるんです」、と。
「だって、例えばA社が美味しい地ビール作ってるのに、B社が美味しくなかったとするじゃないですか。ポートランドに初めて来た人がB社の地ビールを最初に飲んだら、どうなる?あれ、美味しくないじゃんってなってA社にも行かなくなっちゃうでしょ。」
「 でも、B社が美味しかったら、A社にも行くだろうし、なんならC社にだって行くかもしれないじゃないですか!そうなるとポートランドは地ビールが美味しいよってもっと良い評判が広まって、結果みんながハッピーになれる!」
「僕たちももっともっと美味しい地ビールが飲めてハッピー!」
レッドさん、おっしゃる通り!
ビジネスだろうがなんだろうが、一人勝ち状態を作ろうとすること自体がもはや時代遅れな感じだものね。
そして、この話を誰よりもハッピーそうに語るレッドさんが素敵すぎます。
今回の『Love It, Portland』ツアーでは、このレッドさんにオレゴンのワイナリー巡りをお願いしました。
夏の気持ち良い日差しの中、眼下に広がるぶどう畑を眺めながら美味しいワインが飲めたら良いなぁ・・くらいのことを理想としていたんですが、その理想をはるかに超えるものをレッドさん提供してくださいました!(笑)
このワイナリー巡りだけでも相当お話広がるので、こちらはまたの機会に。
前にお話したステイシーさんもそうだけど、人が集まるコミュニティーの基本は”コラボ”ですね。
レッドさんもステイシーさんもポートランドのローカルスターたちでもちろんお互い知ってるし、彼らもまた自分たちが面白いって思う人たちを紹介しあってる。
手前味噌かもしれないですが、僕らがやってる『Love It, Portland』ツアーだって、そう。
ステイシーさん、レッドさんを紹介してくれたTravel Portlandのジェフ、そのジェフを紹介してくださったスイートオブオレゴンの長谷部社長、10年前からポートランドに学生を連れていくスタディーツアーをやってらっしゃったJSTの鰐部さんに、そして、オレゴン馬鹿の僕。
そして、何度も参加してくださってる参加者の皆さま。
それぞれが感じてるポートランド、オレゴンの魅力をテーブルに広げて、「これとこれ、一緒にやったら面白いね」、「何々が好きならここに行くと良いよ」「この人知ってるなら、この人も紹介するし、この人も紹介するよ」と、ポーカーみたいにバラバラだったカードがワンペア、ツーペア、スリーカード、フルハウスとなり、時にストレート、フラッシュ、そしていずれはロイヤルストレードフラッシュとなっていく・・!
『Love It, Portland』ツアーってそんなツアーです。